男性は多かれ少なかれマザコンなのでしょうが、私は夫の、私とお義母さんを比較して批判してくるのが非常に鬱陶しいです。
「うちの母さんはこまめな人だったから、テーブルの上がこんな散らかった状態見たこと無かったけどな。」
と先日リビングのテーブルを指してそう言われました。
私は食事の片付けをしていて背中でそのセリフを受け止めながら、うんざりして何も返事できずに聞こえないフリをしていました。
「貴方のお母さんが出来ていたことを、全部出来ないといけないのでしょうか？」
「私が出来ることで貴方のお母さんが出来ていなかった事について、偉いとか凄いとか褒めてくれたことはありますか？」
そういう気持ちがグルグル頭を巡りました。
私のお父さんは貴方と違ってもっとこうだった、優しかった、器が大きかった、寛容で包容力があったと伝えて、それで貴方は明日から「よし頑張ろう！」という気分になるのでしょうか？
それに、うちの母を貶すような事を言うのもすごく嫌です。
「お前のお母さんさぁ、同じ失敗何度でも繰り返すよな。なんで分かんないんかね？」
と、よく忘れ物をする母をなじります。
携帯やかばん、傘や帽子なんかをよく持たずに出かけたり、置いてきて帰ってきたり。
家の鍵をかけ忘れるということもしょっちゅうありましたし、お土産買ったけど持ってくるの忘れたと言うことも。
母に関してそれは確かですが、夫に言われることでも無いですし、”だからお前もダメなんだ”と言いたがっている空気が非常に腹が立ちます。
相手を貶したい時に、直接相手を貶すのではなく、相手の親を貶す、という手法は昔からありますが、昔からあるということは、それが相手にダメージを与える上で、非常に効果的だからなのでしょう。
”お前のかーちゃんでべそ”から始まり”親の顔が見てみたい”まで、とにかく相手を徹底的に蔑みたい時に、親を貶すという行為は行われるんだと思います。
つまり夫は、私を徹底的に蔑みたいんだなということが分かると、この人は私の何なのかと、心がざわざわと泡立つのを感じます。
「うるさいマザコン…！」
そうお皿に向かって呟くだけですが…
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