写真映りが悪いので、ただでさえブスなのにいつも余計にブスに見えて…
引きつった不器用な表情で子供の頃からいつも心に汗をかいて写真に写っていました。
夫も写真を記念に残そうなんていう性格の人ではなく、自分も写るのを嫌います。
だから、私たちには、記念写真とかツーショット写真とか、二人で並んでどこかで撮った写真が全然ありません。
自分のスマホの写真を見ると、すごく実用的なものばかり。
例えば覚えられないからといって、冷蔵庫内の写真を撮って、スーパーへ買い物に出かけたりするので、一番多いのは冷蔵庫内の写真…
減ったり増えたりする食材の写真が並んでいるカメラロールなんて、誰にも恥ずかしくて見せられません。（自分の写った写真があったらそれはそれで恥ずかしくて見せられませんが。）
そんな私でも、いつか”思い出写真”というものでカメラロールをいっぱいにできる日を夢見ていたりします。
今日スーパーの二階の子供服売り場を、ふと覗くと、すごくちっちゃくて、すごくかわいい子供用のニット帽を見つけてしまい、危うく買っちゃいそうになりました。
そんなお金は無い、出来てもいないのに何を、と自分を制しましたが、その時脳裏に浮かんだのは、子供の成長をバカみたいにスマホで撮りまくって喜んでいる私でした。
カメラロールいっぱいに子供の笑顔が並んでいて、たまに夫が抱っこした写真なんかもあったりして、冷え固まっている二人に時間が、少しずつ溶けて流れていくんじゃ無いかというような夢想が頭を占領しました。
今夜、また夫に、”夜の作業”をお願いしています。
この”作業”は私にとってもたぶん彼にとっても、嫌な儀式でしか無くなってしまいましたが、いつか思い描いたようなそんな、甘いカメラロールの実現だけを心の頼りに祈って、頑張ってみます。
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